現場特徴
- RC造(PCa工法)の高層マンション新築工事現場
- 工期短縮のため、せり上げ足場(5.5層)を採用
- 躯体形状にあわせ、地上10階部分までの支保工工事にはアルバトロスを採用
躯体意匠に合わせ、躯体が拡幅する途中階部分より、せり上げ工法を採用
| 都道府県 | 東京都品川区 |
| 工事名 | (仮称)品川区西五反田六丁目計画 |
| 工期 | 2024年夏~2026年春 |
| 納品機材 | アルバトロス・せり上げ足場材 |
| 工事概要 | RC造(PCa工法)・29階建てマンション新築工事 |






従来工法と比較し、工期を短縮できていることが最大のメリットです。一度足場の組み立てが終了した後は、その足場を上にあげていくだけなので、組み立てや追加機材の搬入出に係る手間と時間、さらに労務費が削減しました。足場材の発注数が減ったので、運搬費用も抑えることができました。
落下防止のための養生には特に注意が必要です。小さいモノでも落下させないよう、最下段はネットではなくシートを張り巡らせる等して対応しています。
強風等の天候には注意が必要です。従来工法であれば、基本的に全層で壁繋ぎをとれるのに対し、せり上げ工法の場合は仕上げの関係で最下層の壁繋ぎをとれないため、足場の揺れが大きくなります。
また、躯体作業と外装作業をほぼ同時に行う前提で工期を設定しています。躯体の進捗に合わせて足場をせり上げていくため、外装作業の進捗が少々遅れた場合は一部の仕上作業を足場解体後に行うことになります。そのため、せり上げ工法を採用した現場は、足場解体後にゴンドラを使って確認・補修・最終外部クリーニングをする前提ですすめることが多いようです。
他にも、足場と躯体との距離があるため、作業床を追加しました。その作業床の下に層間ネットを設置するなど、安全対策もさらに追加する必要がありました。
まだ慣れない工法のため困難な点は多々ありますが、従来の工法と比較した場合の工期は肌感で最低でも1か月は短縮できると感じています。
計画の段階からSUGIKOも参加し、一緒に検討を進めました。
今後のためにも、しっかりと振り返りを行い、より安全で効率的な工事を実現していきたいです。