仮設機材災害防止 法令集(全文抜粋版)
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311■ 関係法令及び通達等4通達等別表3 親綱機材の性能1親綱支柱親綱支柱は、次の表の左欄に定める試験方法による試験を行った場合に、同表の右欄に定める強度等を有するものであること。試験方法強度等(落下阻止性能試験)次の図に示すように、2本の親綱支柱を9.145m(注1)の間隔で取り付け、これに親綱(注2)を取り付けてこれを0.5kN±0.05kNの張力で緊張し、質量が85kgの重錘を2本の親綱支柱の中点に自由落下させる。なお、親綱支柱を建わくに取り付ける取付金具がボルトの締付け力により固定される構造のものにあっては、締付けトルクを3.50kN・cmとする。また、親綱支柱には、控綱を取り付けて試験を行うこととし、控綱の張力は0.3kN±0.05kNとする。ただし、親綱と控綱が同一のロープとなる方式の親綱支柱の場合の張力は0.5kN±0.05kNとする。注1:9.145mはインチサイズわく5スパン分の長さである。注2:日本工業規格G3525(ワイヤロープ)に規定する直径9mm、6×24のワイヤロープとする。1 親綱支柱各部に折損(注)及びき裂が無く、かつ、親綱支柱が建わくから離脱しないこと。2 親綱保持金具から親綱が離脱しないこと。(注)この試験の場合、親綱支柱に折損がなく落下を阻止したときでも、親綱支柱が下方に大きく変形を起こすと、落下距離が大きくなることから、自由落下後、親綱支柱の親綱取付金具の床からの高さが落下前の高さの70%以下となった場合は、折損とみなす。2親綱(1)親綱は、次の表の左欄に定める試験方法による試験を行った場合に、同表の右欄に定める強度等を有するものであること。試験方法強度等(親綱のロープの伸び及び強度試験)親綱のロープに引張荷重を掛け、荷重が7.0kNのときにおける親綱のロープの伸び及び荷重の最大値を測定する。ただし、標点間の長さの測定は、0.3kNの初期荷重を掛けて行うものとする。この場合において、伸び率は次の式により算出するものとし、引張速度は、15cm/min~30cm/minとする。7kNのときの標点間の長さ-標点間の元の長さ標点間の元の長さ×1001 伸び率が10%以下であること。2 荷重の最大値が23.0kN以上であること。(2)フック付き親綱は、次の表の左欄に定める試験方法による試験を行った場合に、同表の右欄に定める強度等を有するものであること。試験方法強度等(親綱のフックの引張強度試験)フック付き親綱のフックに引張用金具を掛け、試験機に取り付けて、引張荷重を掛け、荷重が11.5kNのときにおけるフック、金具等の異常の有無を調べ、荷重の最大値を測定する。1 フック、金具等が荷重11.5kNまでに破断又はその機能を失う程度に変形、損傷等がなく、かつ、外れ止めの機能を維持すること。2 荷重の最大値が14.0kN以上であること。

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